ベイズ統計では、事前確率 P(H) と尤度 P(D | H) を組み合わせて、 事後確率 P(H | D) を求めます。ここで、D はデータ、H は仮説です。
分母の P(D) は周辺尤度 (evidence) と呼ばれ、 全ての仮説にわたる尤度と事前確率の総和で定義されます:
感染症検査の文脈では、H を「感染している」、¬H を「感染していない」、 D を「検査が陽性」と読むことで、 感染している人が陽性と判定される確率(真陽性率 Sensitivity)は P(陽性 | 感染)、 感染していない人が陰性と判定される確率(特異度 Specificity)は P(陰性 | ¬感染) で表せます。
項目 | 計算式 | 結果 |
---|---|---|
感染者数 | pop × prevalence | – |
非感染者数 | pop − 感染者数 | – |
真陽性 | 感染者数 × sensitivity | – |
真陰性 | 非感染者数 × specificity | – |
偽陰性 | 感染者数 − 真陽性 | – |
偽陽性 | 非感染者数 − 真陰性 | – |
項目 | 計算式 | 結果 |
---|---|---|
選択集団内感染者数 | preGroup × preGroupPrev | – |
事前診断で漏れた感染者数 | (pop × prevalence) − 選択集団内感染者数 | – |
真陽性 | 選択集団内感染者数 × sensitivity | – |
真陰性 | (preGroup − 選択集団内感染者数) × specificity | – |
偽陰性 | 選択集団内感染者数 − 真陽性 | – |
偽陽性 | (preGroup − 選択集団内感染者数) − 真陰性 | – |